13.ロスト・メモリーズ
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ロスト・メモリーズ
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(LOST MEMORIES)
◆監 督◆ イ・シミョン
◆出 演◆ チャン・ドンゴン(友よ チング、ブラザー・フッド・・・)
仲村トオル(あぶない刑事・・・)
◆ジャンル◆ SFアクション
◆ストーリー◆
ハルピンでの伊藤博文暗殺が失敗し、朝鮮半島は日本の
一部として存在している京城(現、ソウル)が舞台。
JBI(特殊捜査隊)のエリート日本人の西郷(仲村トオル)と
朝鮮系日本人の橋本(チャン・ドンゴン)とは強い友情で
結ばれている。
時は2009年、不令鮮人といわれる朝鮮独立を叫ぶ武装
組織のテロ活動が激しさを増している。
この事件を担当した橋本は周囲が止めるのも聞かず捜査を
進め、ついに隠された井上財団の秘密、武装組織の本当の
目的などを知ってしまい、JBIには嵌められ殺人犯として
追われるようになってしまう・・・。
◆コメント◆
公開は2001年12月。日本では2004年3月。
日本人が広島・長崎の原爆投下、敗戦の痛みに耐えられず
歴史をゆがめたという設定で、それをタイムマシーンのように
高句麗時代の遺物(月霊)を使って過去にさかのぼり、
元の正しい歴史に戻すというとんでもないお話。
けど、こういうお話は嫌いではない。
映画としても単なる反日の視線ではなく、民族の誇りと
男の友情をテーマにしているのを強く感じたのでそれほど
日本人にとっても不快な内容ではないだろう。
アクションは迫力があり、戦闘シーンはすごいなあと思ったが
その合間合間に感傷的なシーンが挟まれてて、いや、そりゃ
ないだろ・・・とかその間に殺されちゃうよ!と驚くシーンもあり。
あと、ずっと日本として統治されていたのなら、朝鮮系日本人
とは言えども日本語は日本人並みにぺらぺらでなきゃ
いけないとは思うが、チャン・ドンゴンは相当頑張ったとは
思うけど、お世辞にも日本人並みの流暢さとは言えない。
それが残念。それに実際の日韓併合だって日本語教育の
強制と朝鮮語の剥奪をしていたわけだから、朝鮮系日本人
同士が朝鮮語で会話するのが普通に許される状況かな?
独立を叫ぶ武装集団ならいざ知らず、日本人と同様に
働いている朝鮮系日本人が朝鮮語を話せるか?とかね。
不令鮮人(フレイセンジン)とか月霊(ゲツレイ)とか台詞に
当たり前のようにたくさん出てきたけど、発音のまずさや
耳慣れなさで、漢字を見るまではなんのことかわからな
かった。
まあ、そういうありえない設定や細かいところは置いておいて、
私は結構おもしろく観た。